資産バブル・土地バブル
金融資産や、土地・家屋などの不動産に関わるバブル期のとんでもあるあるです。
とにかく、何を買っても持っていれば価値が上昇するめちゃくちゃな時期なので、とんでもない逸話が多々残っています。
1986年2月にNTTが上場し、株価はたった2カ月で、売り出し価格の3倍にあたる318万円の高値に。
NTTの株価がNTTが年間に稼ぐ利益の200倍の値段がつく(利益200年分の株価)
ゴルフ会員権という、ただの会員制ゴルフクラブの権利が、まるで株式のように売り買いされまくり、
売り出し価格の数倍の値をつける。
また高級ゴルフクラブの会員権を持っていることが富豪のステータスのようになった。
※今は下火だが、当時は複数人でできるレジャーが少なく、ゴルフはメジャーな趣味
金持ちの趣味としても定番で高級ゴルフクラブの会員権が自慢の種に
1988年1月、日産自動車が発売した500万円以上の高級車「シーマ」が大ヒットを記録、日本銀行の支店長会議では、日本の豊かさを表しているとしてこの事例を「シーマ現象」と名付けた。
とにかくお金を使うことがステータスだったため、何台も高級外車を購入する金持ち続出。
キャバ嬢へのプレゼントに高級外車、なんてイカれた時代。
銀行も、とにかくお金を貸していれば膨らんで返ってくるので、貸しまくり、
そのために貯金もかき集め、10年の定期預金をすると、利子の複利効果で、元金が倍になって返ってくるほどの大盤振る舞い。
銀行の利子では5~6%くらい当たり前、
郵貯の定額預金に至っては8%などという異様なまでの高利率も。
※10年の定額預金でだいたい10年後には倍になって返ってきてた時代
内閣府の国民経済計算によると日本の土地資産は、バブル末期の1990年末をピークに、約2456兆円となったと推定されている。日本全体の土地の価格総額は、1990年末時点で1985年末の2.4倍となった。バブルピーク時、日本全体の地価の合計は、アメリカ全体の地価の合計の4倍となった。
都市開発、土地バブルがすご過ぎて、当時東京都心に土地を持っていたら価値が数倍に。
皇居の土地の値段が、カナダの土地全部の値段と同じ
日本の土地全部の値段がアメリカの土地全部の値段の4倍(アメリカの広さは日本の25倍なので、理論上日本の土地の100倍の広さの土地が買えた)
1980年代後半には東京都の山手線内側の土地価格でアメリカ全土が買えるという算出結果となる